仏壇のお掃除の方法【僧侶も使っている便利な道具とちょっとしたコツ】

仏壇のお掃除で問題解決!?
家庭の悩みを三休さんに相談したところ
仏壇のお手入れを勧められたゆうこさん。
「これは理にかなった方法です」
という三休さん。
なぜなのでしょうか?
※仏壇掃除のオススメ道具・方法なども紹介

カランカランカラン・・・

ゆうこさん
おはようございます・・・
三休さん
浮かない顔ですね、どうされましたか?
ゆうこさん
最近息子が言うこときいてくれないんですよね~
三休さん
どうぞ。

なるほど、息子さんに言うことを聞いて欲しいと

・・・

1ついい方法がありますよ。

仏壇をしっかりお掃除して手を合わせるだけです。

ゆうこさん
えー、ご先祖様頼みですか!?
三休さん
いえいえ、理にかなった方法ですよ。

仏壇を掃除し手を合わせる事がなぜ理にかなった方法なのか?

三休さん
子供は親の姿をみて学んでいます。

仏壇を拝む場合、通常は故人の供養の為ですよね。

と、同時に、その先のご先祖様に手を合わせている事になりますね。

ご先祖様を敬い手を合わせる姿を子供は見ています。

子供は親の言葉よりやはり行動を見て、学んでいるのです。

「言うことを聞きなさい!」

100回怒鳴るより、この姿を見せるのです。

結果、目に見えない物事や、ご先祖様を敬い感謝する思いの種を子供たちの心に蒔くことになります。

そしてご先祖様の末端にはあなたがいるのですよ!

今すぐに効果が出る方法ではないかもしれません。

縁起に働きかける理にかなった方法です。

仏壇をお手入れすると運気がよくなる

トイレを掃除すると気の流れが良くなる!
金運が良くなる!

なんて話を聞いたことがあるかもしれません。

実は、仏壇もしっかり清浄にする事で気の流れが良くなります。

これは迷信などではなく、心の問題です。

仏壇はやすやすとは触りにくいものです。

しかも、どのようにお手入れしたら良いのかよくわからない方も多く

どうしても清掃が後回しになります。

そうすると心に、普段気づかないような『栓』ができます。

そこで、あえて触りにくい仏壇から取り掛かることで

気持ちの『つまり』が取れて流れがスムーズになります。

『まずは仏壇から』

と決めて取り掛かる事で家全体の清掃の引き金となり

日々の生活の流れも整い、仏壇にも自然と手を合わせている事に気付くでしょう。

仏壇のお手入れは分かってしまえばすごく簡単です。

僧侶が教える仏壇のお掃除の方法

三休さん
日々、行っている方法です。100円均一で手に入る道具も活用しています。

『お手入れ方法+お供えの仕方』も合わせて覚えてしまいましょう。

①まずは拭き掃除

乾拭き(からぶき)です。

不織布などがあると拭きやすいですね。

本尊様や位牌など触るのが怖いかもしれませんが
恐れる事はありません、気にせずかつ慎重に!
鋳造や木造の本尊様は脆い場合もあるので細心の注意を。

②香炉(線香立て)のお掃除には茶こし

三休さん
法事やお参りの前はしておきたい所。

香炉は線香立てですね。

毎日線香を焚いていると
どうしても灰に燃え残りが溜まります。

すると新しい線香がうまく立ちません。

そこで100円均一などで茶こしを買ってきます。
現在使っているものでも抵抗がなければそれを使いましょう。

スプーンで灰をとり茶こしで篩いにかける(大きめのお皿などで受けておきましょう)事で
線香の燃えカスやゴミがとれます。

月に1回程度は
空になった香炉を
水洗いでしっかり洗いましょう。

湿気で固形化した灰や
焦げ付きなどもあまりに時間が立つと落ちなくなります。

洗い終わったら水気をしっかり拭き取り
灰を戻します。
ティッシュなどで念入りに水分を取りましょう。

③燭台(ローソク立て)の汚れは熱湯と雑巾で拭き取ります。

三休さん
使い捨てできるキッチンペーパーも良いですね。火傷には気をつけて。

ローソク立ては蝋(ろう)がこぼれて固形化すると
なかなかに難儀です。

スプーンなどでカリカリとる方もいらっしゃいますが
広範囲や細かい部分ではあまり効果的ではないですね。

実は、雑巾を熱湯につけて拭き取るとスムーズにとれます。

どうしも取れない場合は熱湯に直接つけてから拭き取るなどするとよりとれます。
その場合、ロウソクを含んだ熱湯をそのまま流すと洗面台に蝋が詰まって大変な事になるのでご注意ください。

ロウソクは60度で溶け始めます。
ですからストーブやドライヤーで熱してから拭き取るというのも効果的ですね。

ピカピカに吹き上げた燭台には
ローソク処理スプレーなどしておくと次回の掃除がはかどります。

仏壇・仏具屋さんで求める事ができます。

『ローカット』という名前ですね。

仕上げにまんべんなく蝋燭立てにスプレーしておくことで、固形化した蝋がスルッと、とれるのです。

ローソクは仏壇に向かって右側に置きます。

仏壇の扉などが燃えないように配置はご注意ください。

④花は時花(じか)を活ければ良い

花立ては水を毎日変えましょう。
その都度しっかり水気を拭き取れば水垢も防げます。

法事などお参りがある場合は仏花を求めて活けてもよいですし
自宅で花が手に入るなら
時花を活ければ良いです。
いただいたお花なども備えても良いですね。

時花→季節の花

注意があるとすれば

匂いが強すぎる、トゲがある花は供えないとされています。

お花は仏壇に向かって左側におきます。

真ん中に線香立てを置きローソク立てと左右対称に置きます。

⑤お茶湯とお水

湯気が立っているお茶を供えましょう
水も合わせて供えます。
入れ物は同じもので良いです。

⑦お仏飯(ぶっぱん)

仏飯は炊きたてお初のものを
自分たちが食べる前に仏前に供えます。

仏飯は本来は朝ですが
どうしても朝ご飯を食べない方は
ご飯を食べるタイミングで出しましょう。

また夜に供える場合でも寝る前には全て下げましょう。

⑧たまった御札

三休さん
たまった御札・お守りはお礼参りを兼ねて返しましょう

安産祈願
厄除け祈願
など御札が仏壇にたまっていませんか?

あまり粗末にもできないもので

「気づけば仏壇に大量にある」

というのはよくあることなんです。

御札が仏壇の中に有る事自体は問題ありませんが
古札はお礼参りもこめて、いただいた寺院神社に返すものです。

新しい札を貰う場合は普通、僧侶が古札を持って帰り焚き上げます。

各寺院神社の古札やお守りがたまって方方の寺院神社へお礼参りにも行けない場合
最悪、菩提寺の住職に焚き上げてもらうしかない場合もありますね。

その場合は電話確認後、直接菩提寺に伺って、寸志包まれると良いと思います。

最後の最後の手段ですが
正月の地域のどんど焼き(地域によっては どんと、とんど とも言う)で焚き上げてくれる場所もありますね。

⑨溜まりに溜まったお位牌

「お位牌の整理については次回の機会に」

さあ手をあわせて拝もう

ロウソクをともし線香を立てたら
お鈴を「チーン」とならしましょう。

読経する内容ですが、
菩提寺の住職に聞けば何をお唱えするか教えてくれます。

またこのタイミングで仏前にて
日々の瞑想を実践する場としても良いと思います。

20分間、ただ目を閉じ呼吸に意識を集中。
次に感謝の気持ちが湧く慈悲の瞑想。

 

静かに目を開けた時

「スーッ」っと重たいものが
体から落ちたような

清々しい気持ちを感じられるかと思います。

まとめ

本日の一言まとめ
子供は親の姿を見て学ぶ
→ご先祖様に感謝を持つ気持ちをあえて見せよう
まずは仏壇のお掃除から始める。
仏壇のお掃除は運気アップにもつながる。
三休さん
いかがですか?
ゆうこさん
事確かに、理にかなっている気がしてきました!

よーし、まずは仏壇の掃除ですね。

三休さん
目に見えないお陰様や、ご先祖様を敬い感謝する思いの種を子供たちの心に撒いてあげてください。
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