カランカラン
それは良かったです。
位牌の整理問題ですね。
これは理解して筋道つけておくと迷うことは無いですよ。
目次
そもそもなぜお位牌の魂入れとか魂抜きとかするのですか?
魂抜き→お性根抜き、發遣(はっけん)
魂入れ→お性根入れ、開眼(かいげん)
とも言いますね。
ご先祖様を拝むさいに
『ご先祖様にこのお位牌めがけて帰ってきてくださいね』
という意思表示のようなものです。
携帯の電波の開通
と例えられている方もありますが
適切だと思います。
今だとスマホにSIMカードを認証した状態
という事になりますね。
ちなみに、密教系のお坊さんだと
位牌を見ただけで
「これは開眼されてないですねー」
など言う方もいます(霊的な意味合いで)
個人的にはオカルトだと思っています。
という伝統宗派の僧侶らしからぬ過激な思想ですが
霊障やオカルトで人を恣(ほしいまま)にコントロールする輩は許せません。
ただ、心の問題です。
ご先祖様に対して報告すると同時に
儀式をすることで拝む僕らもここに来てくださっているんだ
と実感できます。
位牌を整理する目安は50回忌か33回忌
まずは古いお位牌の整理ですが
基準は
33回忌か50回忌を過ぎているお位牌
ですね。
これは整理します。
基本は50回忌です。
ただ古い仏さんで、もはや知る人も少ない
となると33回忌で整理する場合もあります。
水子や幼い子供に先立たれた方は整理を急ぎません。
50回忌まで勤めるでしょう。
50回忌は慶事とするという慣習もあります。
それだけ一族の繁栄があるという
おめでたい事だというのです。
もう一つの目安は
ゆうこさんのご主人(当主)からみて曾祖父(ひいじいさん)さんを含むそれいより古い位牌は整理します。
とはいえ、
50回忌を過ぎても当主の父母、祖父祖母の位牌は残しますね。
それでも仏壇が狭い場合
夫婦の位牌は夫婦位牌(めおといはい)にまとめる事もあります。
整理するお位牌は過去帳に記帳する事
過去帳がなければ仏壇屋さんで求めてください。
過去の先祖を記帳することで
家系図の元にもなりますし
先祖が繋がっている事を実感できます。
注意点があるとすれば他家の人の名前を書かない。
つまり義理のお義母さんの父母は書かないという事です。
もし母方を含めてご先祖様をまとめたいなら別に家系図をこしらえるといいですね。
これは仏壇や位牌は別の話になりますが。
過去帳の記帳は自分でしてもよいですよ。
もし、僧侶に頼む場合魂抜きの当日ではなく
前もってお寺に過去帳を持参するなりして
書いてきてもらう方がよいですね。
もし、月参りを依頼しているなら
持ち帰りで次回持参という対応はしてくれると思いますよ。
先祖代々のお位牌の魂入れ
位牌を整理したご先祖様は
先祖代々のお位牌でまとめて供養する形になります。
ですから先祖代々の位牌は必ず仏壇に無いとおかしいです。
例え次男さんで新しく求めた仏壇でも先祖代々位牌は必要です。
もしなければ新しく求めて
性根入れをしてください。
また既に先祖累代の位牌がある場合、
『古いお位牌を性根抜きすると同時にそちらに性根入れする』
作法をしているはずです。
後ろからみているとお坊さんが諸々の作法をしていてもわからないと思いますが。
位牌処分(整理)にあたっての魂抜きのお布施は?
今の時代、菩提寺の住職に聞いてみても嫌な顔せず答えてくれはるとおもいますよ。
ですが、まあ聞きにくいですよね。
お布施は随意ですし。
お寺にも寄ります。
あえて書くと
魂抜き、先祖代々位牌への魂入れ、古い位牌を持ち帰ってもらい焚き上げてもらう、全て込みで
3万円。
位牌1つ当たりではなくて
一回僧侶を手配すると
この金額が単位になると思います。
複数の位牌をまとめてやってくれ
には普通対応してくれるはずです。
まとめ
- 溜まった位牌は33回忌か50回忌を目処に整理する
- 当主の祖父母と父母は50回忌を過ぎても残す
- 整理する位牌は過去帳に記帳しておく
- 過去帳には他家の名前はかかない
- 魂抜きと同時に先祖代々の位牌へ魂入れをする
- お布施の目安はあえて書けば3万円
それと、過去帳と先祖代々の位牌ですね。
あとお義母さんとお義父さんも夫婦位牌にしてもいいのか・・・
それでまとめて3万円が目安・・・
夫婦位牌に関しては現在別々の位牌で既に開眼されているならそのままでよいと思います。
位牌も文字入れ込で1万-2万円はしますしね
そう言えばお義母さんのお骨はどうしたらいいのでしょうか?・・・
それはまた次回に。