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名字・姓が違う場合のお布施の表書きの名前は?施主の姓or故人の姓?

ゆうこさん
実家の葬儀や法事のお布施の表書きって嫁ぎ先の姓でもいいの?
三休
基本は故人の姓ですが、例外もあります。

お布施や香典返しなどの表書きの名前を書く場合に

施主が故人と性が違う場合にどちらの名前で
書けばいいのかわからなくなる場合があります。

一番多い具体例では

故人に娘さんしかおらず
娘さんが嫁いで姓が変わっている場合です。

 

妻の実家の葬儀のお布施の表書き

基本は
故人の家の名前です。

妻の実家の法事のお布施

故人の家の名前です。

法事であれば

施主名を表書きに書くことが通例だったりもします。

この場合
すでに
旧姓の家は絶家扱いなので
法事を執り行った
施主名の名前を書くのが通例という理屈です。

故人の家(施主名)

と書いていただければありがたいといえばありがたいです。

妻の実家の葬儀の香典返しの場合は?

香典返しの掛け紙の表書きは
故人の姓にしておいたほうが無難です。基本。

やはり
香典を送った側は
娘さんの嫁ぎ先の姓で香典返しが送られてくると
不信に感じて受取拒否する場合もあります。

送り状の送り主は
施主名にしていると思うので
掛け紙の名前を故人の家にしておいても
送られたほうはわかりますから

とはいえ
香典返しであれば
専門に扱っているお店がありますから
注文の際に状況を説明して
整えて貰えば安心できるかとおもいますよ

僧侶的立場でいえば?

故人の家と違う名前で表書きが書かれていても
ぶっちゃけ
お寺としてわかればどちらでも良いです。
檀家さんであれば
あー娘さんの嫁ぎ先だなーと普通にわかります。

例えば
山田家の仏壇の供養ですが
法事の施主さんが故人の娘さんで田中家に嫁いでいる場合

法事のお布施に田中と書かれていても大丈夫です。

ただ、
家の表札も田中
仏壇にも山田家の過去帳や先祖代々位牌などがなくて
どこの家の仏壇か?というのが一見して不明な場合
お布施の表書きの名字を確認して読み上げることがあります。

ですから
できれば
山田(仏壇の姓)と書かれている方がありがたいです。

お経をあげるときにお布施の表書きを見て大声で

「田中家先祖代々・・・・」

と読み上げたにも関わらず

法事のあとで

「田中家の仏壇ではないんです・・・」

と言われても困りますので。

檀家さんであればある程度
情報が不足していてもわかるんですが
それでもお盆のお参りだけなどたまにしかお伺いしない
家の場合は100%家の事情を把握してお参り出来ない場合もありますからね。

ましてや
お坊さん派遣などの一回限りの供養の依頼の場合は
仏壇に先祖代々位牌や過去帳に名字書かれていないと
瞬時に状況を把握できませんから
その場合は

山田家の
左横に
(田中)

というように書いていただければありがたいですね。

まあ
位牌の永代供養などでお寺で預かる場合は
嫁ぎ先の名前で施主名をお伺いして
きちんとわかるように管理していますから
供養を付ける場合に施主名で表書き書いていていただいても大丈夫ですよ。

葬儀のお布施にどうしても施主名を書きたいという場合

ゆうこさん
でも、どうしても旧姓で表書きしたくないんですが・・・

この場合は
おそらく
家庭内の揉め事があるのではないでしょうか?

たとえば

故人に長男がいるにも関わらず
新興宗教の関係や
無宗教という宗教の為、
従来の供養をする気がなく
喪主や法事の施主を行わない

ですが
故人はなくなってますから
葬儀・埋葬・供養はせねばならないので
嫁いただ娘さんが
金銭的にも全部面倒みて
喪主として取り仕切った場合です。

この場合
支払ったお金の経理の問題で施主の姓で書く場合もありますね。

また、旧姓の家の名前で書くと
傍からは
長男が取り仕切ったように見えるのが我慢出来ないと言った場合もあります。

こういった場合

旧姓家
(施主姓)

と書いてもらっても大丈夫です。

三休
まとめると
基本は故人の家

施主名を書く場合は

カッコ書きで追記しておいてもらうと良いかと思います

ただし上述したように
地域やお寺によっては
法事などは施主名を記載するのが通例の場合もあるので注意が必要です。